【BL】背徳の堕天使


奴らが求めてるのは結局それ。



割り切りさえすれば、女と違って妊娠のリスクがないのが有り難い。



そして俺は今日も、ボンヤリと声を掛けられるのを待っていた。



最初はガチガチに緊張していた俺も、場数を踏めば慣れてくる。



すると、その手の趣味の奴らはお互いにわかるもんなんだ。



だからひとけの多い場所で見てれば、自然と客はつく。



向こうから来る場合もあるし、こっちからそれっぽいやつに声を掛けることもある。



しかし、さすがにまだ日が高いうちは無理か?



そう思って俺は、夜まで時間を潰そうかと足を踏み出した。



その時。


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