【BL】背徳の堕天使
カラーボックスには、さっき見せてもらったようなアルバムが数冊と、いくばくかの本、それに旅行ガイドなんかが無造作につっこまれていた。
俺の視線に気付き、後ろから入ってきた賢杜がそれとなく体で隠す。
最初は、なんでそんなことするのかわからなかった。
何か見られたくないものでもあるのだろうか、と思ったくらいで。
アルバムにも本にも特に関心もなかったので、荷物をどこに置けばいいか聞く。
賢杜はホッと息をつき、俺の荷物を入れるため、押し入れの襖を開けた。
そして、俺の頭からそのことが忘れ去られたころ、それが目に飛び込んできた。
『結婚情報誌』