【BL】背徳の堕天使
「瑠唯……」
賢杜が恐る恐る俺に声を掛けた。
俺は何も言わず、ただただ賢杜をみた。
賢杜はそっと俺に手を伸ばし、頬に触れた。
俺はその賢杜の手に自分の手を重ね、ゆっくりとまぶたを閉じた。
「瑠唯、君となら幸せになれると思ったのに……ごめん」
賢杜はそう言って、俺の額にキスをした。
「聞いてくれるか……?」
俺はそっと目を開けて、苦しそうな笑顔の賢杜を瞳に映しながら、頷いた。
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