【BL】背徳の堕天使
そのまま唇も首筋へとまとわせていく。
こわばった賢杜の両手は、片方ずつ俺の背中へと導いてやった。
ぎゅ、と俺の服を掴む感触を感じながら、俺はなだめるように賢杜の背中を優しくさする。
唇は、たどった道筋に赤い証を散らせていた。
賢杜のシャツのボタンを、一つ一つ、何か神聖な儀式のようにそっと外していく。
全て外し終えた頃、賢杜の首筋に蛇が巻き付いたかのように、赤い小さな痕が濡れて光っていた。