【BL】背徳の堕天使
だからこそ、カラダはぬくもりを更に貪欲に欲していて、
重なり合う肌に、賢杜の熱をがむしゃらに求めた。
触れられたところから賢杜の熱が伝わるたび、カラダ以上に心が反応する。
喘いでいるのは俺の心。
きつく閉じたまぶたに、賢杜はひとつキスを落とした。
賢杜が俺の心のうちを知るはずはないのに、心をときほぐすかのように、
まぶた、頬、鼻、唇……たくさんのキスを落としていく。
そして少しずつ俺がまとっていた服は、ソファーの上から床に滑り落ちていく。
賢杜がそのうえにワイシャツを脱ぎ捨てたとき、キスは胸から腹へ、そして中心へと行く頃には、
俺はもどかしさにぞくぞくと背筋が震えていた。