【BL】背徳の堕天使


賢杜が激情を吐き出すのと俺が達するのは同時だった。


体を横たえながら、荒い息を整えている賢杜にそっと触れる。


少し汗ばんだ肌は熱っぽくて、だけどなんだか安心する。


子猫のようにすりよりたくなる。


賢杜は俺に手を伸ばし、抱きかかえるようにして、とくとくと脈打つ賢杜の鼓動を聞きながら、ゆっくりと目を閉じた。





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