剣に秘めた決意は君に





「そうです。」




私がそう答えると大男はふっと笑った。



彼の周りにいるものは、彼を避けるようにして離れて、私に視線を向けた。





「隊長、実力は確かなのですか?」




嘲笑うような表情をして、クローズに尋ねながら、私を見る




「この子は強い。信じぬか?」



クローズはいたって真剣に答えるが、大男は信じていないようだった。




「信じられると思いますか?こんなに華奢で力もなさそうだ。魔法はまだしも、その腰の剣さえ持てるか怪しいしなぁ」




にたにたと笑う顔ははっきりと言って下品だった。





「そうか……。お前の言う通り1番の強味は魔法だ。ソラはまさしく天才。黒魔術白魔術の両方が使えて、黒も三系統とも使えるからな」






辺りがざわざわとする。








< 15 / 75 >

この作品をシェア

pagetop