剣に秘めた決意は君に
「そうです。」
私がそう答えると大男はふっと笑った。
彼の周りにいるものは、彼を避けるようにして離れて、私に視線を向けた。
「隊長、実力は確かなのですか?」
嘲笑うような表情をして、クローズに尋ねながら、私を見る
「この子は強い。信じぬか?」
クローズはいたって真剣に答えるが、大男は信じていないようだった。
「信じられると思いますか?こんなに華奢で力もなさそうだ。魔法はまだしも、その腰の剣さえ持てるか怪しいしなぁ」
にたにたと笑う顔ははっきりと言って下品だった。
「そうか……。お前の言う通り1番の強味は魔法だ。ソラはまさしく天才。黒魔術白魔術の両方が使えて、黒も三系統とも使えるからな」
辺りがざわざわとする。
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