剣に秘めた決意は君に




私の隣に座ったのは、ほぼ身長の変わらない青年だった。




「なあ」





バデスがロストと盛り上がっていると、ヒマリーが声をかけてきた





「なんですか?」




「お前、王とどうゆう関係?あいつが笑ってるところ、はじめてみたんだけど。」




言葉に詰まる。



やはり、気になるものらしい。





「俺が拾った。」



「!!」



「拾った?」





ロイが仏頂面のままぽそりと言う。


どうやら聞こえていたらしい。




「う、うん。拾われました。」




イマイチ考えていることが読めない表情で、ヒマリーがまた聞く。




「もしかしてもしかしなくても、捨て子?」









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