剣に秘めた決意は君に





「じゃあソラ行こうぜ!」



空気を壊すようにトルファが言うと、ホッとするような空気が変わって流れる。



「うん。何か眠くなってきた」





考えれば夜はふけて、外の様子はすっかり見えなくなっていた。




さあ、とトルファが腕を掴むと暖かい雰囲気の中に殺気に近いものが立ったような気がして周りを見回す



が、いつも通りの雰囲気に戻ってしまった。






そんな時、ロイがすれ違い様にソラの耳に囁いた。




「…ずいぶん仲が良いようだな。ま、関係ないが」





「え?」





やけにむすっとした声に振り返るが、本人は何もなかったかのように去って行ってしまう。




「?ほら行くよ?」




全員が退室した部屋でトルファに声をかけられて進む。



ロイも寝室へ入って行ってしまった。









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