剣に秘めた決意は君に





「タイマー!」





高速で移動する気配を二つ、ロイの部屋から感じ素早く術の名唱えながら部屋のドアを開けた





ロイは無事だった。







その代わりに一人の刺客が首元から血を流し、倒れていた。




「カンダンタ(透視)」





天井がすける。




珍しく三系統に属していない稀な黒魔法を二つ連続で使いこなす




天井には様子を伺う男の姿が見られ、ソラは迷いなくアロを天井に突き刺した。





「がっ」






苦悶のうめき声とともに、男がおちてくる。



わざと足を狙い、動けない用にしたのだ





胸元からナイフを取り出すと男の両手の甲に目掛けて投げ付ける









ドンドンッ
という鈍い音がして、彼の手は床に縫い付けられた。



後々尋問しなければならない場合を考慮して、生け捕りにするのが近衛騎士団の基本なのだ。








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