剣に秘めた決意は君に





その時、隣からカタンという音がして身を強張らせる。



「じゃあ、失礼します国王様」




クローズがいつものおちゃらけた口調でいうと扉を閉める。



安堵の息をつくと、ロイが歩き始めた。










………真っ直ぐこちらに向かって




必死で気配を消して息を殺し、身じろぎもしないようにと体を固める。




しかし、やはり彼は真っ直ぐ歩いてきて……手前で止まった






一度ため息をついてのびてくる手





覚悟をしてぐっと目をつぶる













が、ロイが手を置いたのは絵画だった




どうやら曲がっていたらしい。




安心してソラは少し力を抜いた。







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