剣に秘めた決意は君に




トルファの低い声が響き、一歩を踏み出そうとしていた戦士達の目の前に雷がおちる。



中には靴先が焦げた者までいた。






「ひっ……」




小さく悲鳴を漏らした、先程よりリーダーシップをとっている戦士がぐっとソラを見る。





「くそっ!結局戦ったのは男じゃねーか!い、行くぞ!」






その言葉を聞いた戦士達は、恐怖の色を瞳に焼き付けたまま去って行った。





少しの沈黙の後に、今度は訓練され通常の騎士では聞き取れないほどに小さな足音を立てた気配が近づいてくるのをソラが感じた。





「隊長。」





その姿を見た二人は顔布をそっと外した。




「あまり戦闘はするな。明日にそなえておけ。」







クローズは大体の理由は察知しているのか、それだけ言うと足早に去って行った。










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