彼女はまるで風のようで
第1章 「雨」
その日はどんよりとした曇り空で、いつ雨が降り出してもおかしくなかった。





雨の日には決まって頭が痛くなる。





もちろん現在進行形でその症状があらわれていた。





テンションもコンディションも最悪。





後で考えてみればこの日ほど感情の浮き沈みの差が大きかったことはないだろう。
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