彼女はまるで風のようで

「あら、強すぎたかしら。ごめんごめん。」





「勘弁してくれよ…。」





お詫びに売店で、ジュースをおごってくれた。





周りにいた男子生徒達がチラチラとフウカのほうを見ていたが、バレることはなかった。





たぶん、こんなかわいい子うちの高校にいたっけ？って感じに思ってたんだろう。





昼休みも終わり、フウカに放課後アパートに寄る約束をして教室に戻ると、カズが待ってましたと言わんばかりに迫ってきた。