彼女はまるで風のようで
もうこうなったら、後には引けない。





教室に戻りカバンを取ると、図書室へ向かった。





頼む、待っててくれよ、フウカ。





図書室のドアを開けると、フウカが座っていた。





「フウカ!大変だ!早くアパートへ急ごう!」





「どうやら作戦成功のようね。」





フウカは恐ろしく冷静だった。





「アパートへ行きましょう!決行は今夜!」





僕は頷き、フウカと共に学校を出た。





アパートに着き、フウカが作戦内容を説明する。





「昨日の電話で、浅野三千子に宣戦布告したわ。今日の深夜0時、合格発表が行われた場所に来なければ、秘密をバラす、とね。」





全てはあの場所で始まり、あの場所で終わるのか。
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