彼女はまるで風のようで
第5章 「風」
目を覚まし、時計を見ると、9時をまわっていた。





あと3時間。





部屋の電気をつけると、隣で寝ていたはずのフウカがいない。





「フウカ〜。」





呼んでみても返事がない。




待ち合わせの時間にはまだ早すぎる。





どこへ行ったんだ?





ふと、テーブルに置き手紙を見つけた。





“学校の屋上で待ってる”




僕は嫌な予感がして、手紙を握りしめ、学校へ急いだ。
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