爆走ハラスメント 〜俺様!?生徒会長と美人先生の恋
グラスから唇を外すと、雅香センセはほっと胸を一撫(ヒトナ)でした。


「ホントだ、ファンタだ。」


にこっ


ドキッ!


にっこり微笑んだ雅香センセの笑顔は、俺の心臓を鷲掴みした。


やべ、その笑顔マジやばいよ、センセ。


あー、その顔ずーと見てたいなぁ。


「何?私、浜松君の分、飲み過ぎちゃった?」


俺がジーっと先生の顔を見てたから、先生勘違いしたみたい。


そのちょっと天然な感じも良いな。


最初はしっかりとした大人の女だとばかり思ってたのに、どんどん俺の予想を裏切る。


あーキスしてぇ。


「太陽、カムバック!」


気付くと俺は、ディランにヘッドロックをかけられていた。


「た…ただいま!」


俺は戻って来た。


危なかったぜ、また理性がお留守になってた。


「サンキュー、ディラン。」


俺はディランに親指を立てた。ディランも同じように返して来た。


ナイスタイミングだったぜ、ディラン。さすが俺のツレ。俺の事を良く分かってやがる。


「じゃあ先生、疑いも晴れたし、俺等ハラ減ったんで帰ります。」


俺は荷物を纏(マト)めると、屋上を後にした。
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