爆走ハラスメント 〜俺様!?生徒会長と美人先生の恋
「ふぃ〜。じゃあ帰るか。」


階段を降りながら、教室に向かう俺たち。


「その前に確認したいんだが、そのグラスは洗わなくて良いのか?」


「ん?家でカーさんに洗ってもらうわ。」


「それなら良かった。こっそり家で先生との間接キスを堪能するんじゃないかと心配してたんだが、まさか生徒会長様が、最高権力者が、そんな事はしないよな。」


く…ディランの奴め…何を言いだすんだ。


「はは、当たり前じゃないか。今週は3枚もラブレターもらったこの僕が、そんな気持ちの悪い事をするわけないじゃないか。」


「やるつもりだったんだな。」


「スイマセン、ちょっとだけ考えてました。」


実際やらないけど、ちょっと考えちゃうよねぇ。


あぁ、良いなあ、グラスの奴!俺もあの瞬間だけグラスになりたかった!


まあ、そんな馬鹿な話ばかりもしてられない。


一応、生徒会〈副会長〉になったディランと、今後の事やら何やら打ち合せもしなくちゃいけない。そんな事をやって、結局家には9時頃に帰った。


…俺達ほんとにいっつも一緒に行動してんなぁ…。


涙が出ちゃう。男の子だもん。
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