爆走ハラスメント 〜俺様!?生徒会長と美人先生の恋
その噂を聞いた日は、1日何も耳に入らなかった。気になってしかたなくて、部活で腕を怪我する始末。


はぁ、情けない。


でもこうなったら行動あるのみ!昨日の今日だし、怪我を理由に1日部活を休み、校門近くの木の上で、雅香センセが帰るのを待った。


制服で一緒に歩くと目立つかもしれないから、木の上で私服に着替えた。


1時間くらい待って、雅香センセはやってきた。


校門を通り抜けて、数メートル歩いて行くのを確認すると、俺は木から降りて走って追い掛けた。


「センセ!」


「あら?浜松君。どうしたの?」


雅香センセと並んで歩くなんて初めてだ。ちょっと嬉しい。


「グアム、どうでした?」


まずは探りから…。


「そうね、良い場所だったわよ。自然が多くて…。」


「いや、そう言う話は前に聞いた。そうじゃなくて、楽しかった?海とか入ったんじゃないの?」


俺、結構単刀直入に聞いてるし。


「そうね。3日目にやる、バナナボートと、水上スキーの体験で海に入ったくらいかな。自由にどこかへ行く時間は、全然無かったのよ。」


雅香センセは、ちょっと残念そうだった。
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