爆走ハラスメント 〜俺様!?生徒会長と美人先生の恋
俺たち剣道部は、順調に全国まで駒を進めて行った。


負ければ3年は引退。そのプレッシャーに打ち勝ちながら、皆良くやってくれた。


「今日は、俺たちが優勝するぞ!俺たちは強い!俺たちは最強だ!今日ここに、最強伝説を残して帰るぞ!皆、分かったな!?」


『はいっ!』


全員の呼吸もぴったり。気合いもバッチリ!何が何でも優勝してやる!


俺自身も力がみなぎっていた。


1回戦、2回戦と順調に勝ち進み、次は準決勝だ。


先に個人戦の試合が有るから、俺は絶対に負けられない。俺が優勝すれば、こちらの士気は一気に上がるはずだ。


でもその前に、飯を食わねば!


俺たちは、応援シートまで一先(ヒトマ)ず戻った。


殆どの奴は昼飯を食う。でも、俺は試合前に、飯は食わない派だ。


「おかえり。」


部員の家族や、試合に出てない部員達が出迎えてくれた。


「太陽!こっちだ!」


ディランが手招きしている。その後ろの席に、雅香センセーと愛さんもいた。


俺はディランからスポーツドリンクを貰うと、それを飲み干して一人で散歩に行った。
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