爆走ハラスメント 〜俺様!?生徒会長と美人先生の恋
先に雅香センセに謝って、村上先生に説明した方が良いか聞いてみよう。


俺は一先(ヒトマ)ず教室に戻った。そして幼なじみのディランに協力してもらい、翌日雅香センセを音楽室に呼び出す事に成功した。


「そうそう。声は頭の上から出すイメージで。アーー。はい。」


「あ―"―"」


音楽室から、ディランと雅香センセの声が聞こえる。よしよし、ディランの奴、ちゃんと歌の練習してんな。


ディランは歌が苦手だから、雅香センセに補講してもらうよう頼んでもらったんだ。


ディランの為にもなるし、まさに一石二鳥!


俺は補講が終わるまで、音楽室の隣の家庭科室で待っていた。


一応、家庭科室に居てもおかしくないよう、編み物をしながら、待ってみる。


実は俺、編み物もできちゃうんだよねぇ。自分の才能が…恐い!


それにしても、静かだなぁ。寝ちゃいそう。


ぼーとしそうになった時、音楽室のドアが開く音がした。


やべ、行かないと。


俺は急いで家庭科室のドアを開けた。


そこには驚いた顔の雅香センセと、疲れた顔のディランが立っていた。
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