爆走ハラスメント 〜俺様！？生徒会長と美人先生の恋

「センセ、話があります。」


俺は先生の肩を掴むと、強引に音楽室の中に入った。


「や、止めなさい！何するの！？」


雅香センセは抵抗したけど、しょせんは女の人だ。力ずくには勝てない。


ディランも音楽室の中に入り、ドアを閉めた。


「は…浜松君…あなた…。」


雅香センセの顔が不安で青ざめてゆく。これ、絶対誤解されてるよなぁ。


「違うんだ、俺先生に謝りたくて。」


「え？じゃあこれは？」


雅香センセの目線の先には、雅香センセの肩を掴む…いや、肩を抱いている俺の手があった。


俺はすぐに手を放した。


「あ、すいません。」


俺が手を放すと、雅香センセの顔から、不安の色が消えた。良かった…。


「俺ね、今までどんな先生にも頼りにされてたのに、雅香センセだけは、俺を頼らなかったでしょ？それが俺にとっては不自然で、ありえない事だったんだ。だから頼って欲しくて、しょっちゅう先生のところに行ってました。今はもう反省してます。もう行きません。ごめんね、センセ。」


俺は頭を下げた。それが俺の誠意の見せ方だったから。