森の王子様。
大きな木のある所についた時にはもう、夜になっていました。
みんなはもう、ヘトヘト。
でも、いつも優しくしてくれる女の子の為に、
みんな頑張ります。
「大きな木だね。」
ウマさんがいいました。
「あ!あんなところにあるよ!」
ヤギさんがいいました。
「でも…あんな高い所、ぼくは無理だ。」
ウマさんがしょんぼりしていいました。
「私たちが取ってくるわ!」
ハチドリの夫婦が、ブンブンと言いました。
「じゃあ、お願いしていい?」
シカさんがいいました。
ハチドリさんたちは、無事に取って来ました。
「じゃあ今から帰るよ!
朝までに帰って、あの子に渡すんだ!」
くまさんがいいました。
森の住人たちは、またもと来た道を歩き出しました。