0.39メートル
大きく肩を上下させて、苦しそうに空子さんは息をしている。
瞳は虚ろで唇は半開きのまま、べとつく白い布の上に体を投げ出している。
両腕を頭上に力なく置いて、白い肌には汗が玉を作っている。
全力疾走した後の様に苦しげに呼吸を繰り返す唇を、自分のそれで塞ぐ。
彼女は、苦しさに顔を上下左右に振って離そうとする。
それを許さずに舌を歯茎に滑らせた。舌を入れるときに少し離れた唇の間から、唾液の糸がシーツに落ちた。
彼女は諦めて、たどたどしく舌を重ね合わせてくる。
唇を離したとき、眉間に細かなシワを寄せて熱っぽく見つめてきた。
優しくしてやりたいと、本気で思うのに。
壊れる程メチャクチャにもしてやりたいのだ。
湧き水の様に溢れ出るいとおしさは、どす黒い破壊の濁流に変わる。
ああ、狂っている。
せき止めるものが無い。
四日前の夜から消滅してしまった。
もう、何度したのか判らない。最初は覚えていたのに。
「もう、イヤぁ」
瞳は虚ろで唇は半開きのまま、べとつく白い布の上に体を投げ出している。
両腕を頭上に力なく置いて、白い肌には汗が玉を作っている。
全力疾走した後の様に苦しげに呼吸を繰り返す唇を、自分のそれで塞ぐ。
彼女は、苦しさに顔を上下左右に振って離そうとする。
それを許さずに舌を歯茎に滑らせた。舌を入れるときに少し離れた唇の間から、唾液の糸がシーツに落ちた。
彼女は諦めて、たどたどしく舌を重ね合わせてくる。
唇を離したとき、眉間に細かなシワを寄せて熱っぽく見つめてきた。
優しくしてやりたいと、本気で思うのに。
壊れる程メチャクチャにもしてやりたいのだ。
湧き水の様に溢れ出るいとおしさは、どす黒い破壊の濁流に変わる。
ああ、狂っている。
せき止めるものが無い。
四日前の夜から消滅してしまった。
もう、何度したのか判らない。最初は覚えていたのに。
「もう、イヤぁ」