0.39メートル
透明の雫が頬を流れてゆく。だが、汗と見分けがつかなくなってゆく。
シーツを爪を立てる様に握る指先を辿る。
両手首を掴み、頭上に押さえ付ける。
「見ないで」
空子さんは吐息混じりに小さく叫ぶ。
苦痛とそれとは別のものを感じている顔を、凝視する。
この女の中に自分がいることを味わいながら。
「今更」
残酷な欲望に支配される。体も、頭の中も、本能で占領されている。
叫びを懸命に噛み殺す唇に唾液を流し込むと、羞恥の叫びは止まらなくなった。
「ねぇ空子さん」
呼ぶと、薄目でこちらを見やった。自分がそこに映っているのを確認する。
「分かる?今、俺あんたの中にいんだぜ」
空子さんの瞳が揺れて、顔が火照ってゆく。
「四日前から、ずっと。
ここから、出たくない」
「お願いだから、もう出て」
半分泣きながら彼女が言った。
「イヤだ」
首筋に歯を立てる。噛み付きたい衝動を必死で押さえ、軽く歯を当てる。
シーツを爪を立てる様に握る指先を辿る。
両手首を掴み、頭上に押さえ付ける。
「見ないで」
空子さんは吐息混じりに小さく叫ぶ。
苦痛とそれとは別のものを感じている顔を、凝視する。
この女の中に自分がいることを味わいながら。
「今更」
残酷な欲望に支配される。体も、頭の中も、本能で占領されている。
叫びを懸命に噛み殺す唇に唾液を流し込むと、羞恥の叫びは止まらなくなった。
「ねぇ空子さん」
呼ぶと、薄目でこちらを見やった。自分がそこに映っているのを確認する。
「分かる?今、俺あんたの中にいんだぜ」
空子さんの瞳が揺れて、顔が火照ってゆく。
「四日前から、ずっと。
ここから、出たくない」
「お願いだから、もう出て」
半分泣きながら彼女が言った。
「イヤだ」
首筋に歯を立てる。噛み付きたい衝動を必死で押さえ、軽く歯を当てる。