0.39メートル
眉間に力を入れて、きっと彼をにらみつけていた。
彼はため息を吐くと、手首をつかんでいた手を離した。
束縛から解かれた両手で、わたしは胸を覆った。
彼は起き上がると、ベッドの端に腰掛けてうなだれた。
「そんなに嫌だったのかよ」
はっとする。
上半身を起こして、彼の表情を見つめた。
「俺は、このまま死んでも良かったのに」
床の木目を凝視しながら、低い声でぽつりと洩らした。
急激に後悔の念が襲ってきた。怒りはどっかに飛んでいってしまって。
「タツル君」
呼び掛けると、かすかに肩が揺れた。
お互いに裸であることを意識して、少しためらってしまう。
だけど、わたしは彼の背中に抱きついた。首に両手を回す。
「ごめんね。だって。恥ずかしいんだもん」
彼は何も言わなかった。
ごつごつとした手で、ゆっくりとわたしの手首をとらえた。
彼はため息を吐くと、手首をつかんでいた手を離した。
束縛から解かれた両手で、わたしは胸を覆った。
彼は起き上がると、ベッドの端に腰掛けてうなだれた。
「そんなに嫌だったのかよ」
はっとする。
上半身を起こして、彼の表情を見つめた。
「俺は、このまま死んでも良かったのに」
床の木目を凝視しながら、低い声でぽつりと洩らした。
急激に後悔の念が襲ってきた。怒りはどっかに飛んでいってしまって。
「タツル君」
呼び掛けると、かすかに肩が揺れた。
お互いに裸であることを意識して、少しためらってしまう。
だけど、わたしは彼の背中に抱きついた。首に両手を回す。
「ごめんね。だって。恥ずかしいんだもん」
彼は何も言わなかった。
ごつごつとした手で、ゆっくりとわたしの手首をとらえた。