あなたの後ろで
なんだろう。

あたしの恋は始まってたときに終わってたんだ。

ダサい。すごく。

呆れて笑っちゃうよね。

そんなとき、前から一人の男子が走っているのが見えた。

「り・・・き?」

走っているのは利樹だった。息を切らせ、あたしにまっすぐ走ってくる。

「鈴奈!ちょっとコンビニよってたら、お前にそっくりなパン見つけて、そんで賞味期限今日までだからお前に・・・・って」

「ん?どうしたの?」

言ってから気付いた。


声が震えていた。

泣いてる。

「どうした!?誰に泣かされた???」

何だか、コイツの顔見たら安心して。

「なんでもないよ。」
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