あなたの後ろで
「りぃきぃ」

怖さと痛さとそして安心からボロボロ涙が出てきた。

そのとき、利樹に抱きついていた自分に気付いた。

でも跳ね飛ばす力がなくてそのままになった。

それでも、

「大丈夫か!?お前、足怪我してんジャン!血でてるし!!!」

「大丈夫だょ~~~」

嘘ついた。

本当はすごくすごく痛い。

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