あなたの後ろで
「嘘付け!こんなに血ぃでて、平気なわけねぇだろ!?どんだけ鈍感なんだよ!」

「んなに怒らないでよ~~~><」

「あ、ごめん」

わかってたよ。


それはあたしを心配してくれてたことくらい。

それでも頑固なあたしはそんなこと認めない。

「でも、本当に大丈夫。この怪我、見た目ほど痛くないよ」

笑ってみた。笑ったらすこしは和らぐと思って。

「そう・・・か?」

まだ疑った顔であたしを見つめる利樹。

「だから利樹はかえっ。ね?ハウス!」

「はぁ?俺は犬か・・・」

「アハハ!んじゃあ、バイバイ!」

「おぉ。またな」

「うん!」

そういって玄関をでていく利樹。

それがどこか寂しかったりする自分。

どうしたんだろ。このごろ変だょ。
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