あなたの後ろで
その手を見て見ぬふりをして、手をつながずに歩き始めるあたし。

なにイライラしてんだろ。

バッカみたい。

「どうした?」

「だから別に!?」

「なにキレてんの?」

「関係ないし」

「・・・」

言いすぎ・・・?でも勝手にされてることだし。

あの女の人。誰?

そんなこといえるわけなかった。

そのまま沈黙が続いて、学校に着いた。

自転車の利樹は、その自転車を置く。その間、なんでかわからないけど待っていた。

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