あなたの後ろで
「どどどどどどどどうしたの、学校!?」

「彼女が風邪なのに、休んでられないだろ?」

「でもそんなの、本当の彼女といれば・・・あっ」

気付いたときには時すでに遅し。

思っていることを口にだしてしまった。

「本当の彼女・・・?」

あぁ、聴こえていたんだ。

ここは、腹をくくるしかない。

「そうよ。校門とかで会ってたジャン。どうせそっちが本命でしょ?一緒に登校してたし!」

「は?なんのこと?」

利樹の表情にはおもいっきりハテナマークだった。

「とぼけないでよ!てゆうか勝手に家に入ってこないで!どうせ、あたしのことなんてどうでもいいくせに!遊びなんだったら近づかないでよぉ・・・。あたしは、、、あたしは!」

あたしは の先の言葉は自分が一番よくわかっていた。

もう、自分の思いに気付いてしまった。

それは、、、

「泣くなよ」

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