あなたの後ろで
1時間後・・・

キーンコーンカーンコーン。。。

チャイムの音で目が覚めた。

ヤバイ!一時間寝ちゃった?

起きたところは寝ていた状況のままだった。

横田利樹はまだ眠っているようだった。

手の力はもう抜けていて、スっと離れることができた。

起こさないようにそーっとそっと。

クラスまで戻ったあたしに話しかけてきたのは、千佳だった。

「あーもう!本当に1時間保健室だったんだあ!うらやましいーーー!だって、国語最悪だよ!難しすぎてわけわかんなかったぁ」

これはいつものことだった。

「いぇーいラッキー」

「今度はあたしもつれてってよね」

「ハイハイ」

< 6 / 84 >

この作品をシェア

pagetop