あなたの後ろで
2時間後。

「ねぇ、今度妹さんにあわせて?」

「はぁ?まだ疑ってんの?」

「だって、この目でみないと気がすまないし」

「お前らしいなー」

なんだろう。始めの嫌な印象は消えて、なんだか優しい。

「本当に、悩んで損した」

そう。このときあたしは爆弾発言をしていた。

あたしは気付かなかった。

でも一番気付いてはいけない人が気付いていた。

「ふーん。悩んでたんだ。」

「いや!そういう意味ではなくてですね」

身振り手振りで違うことを必死で伝える。でも、そうなのだから否定はできない。

「それって、もしかして妹に嫉妬した・・・ってこと?」

「はぁ!?違う違う!断じて!!!」

「ふぅん」
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