あなたの後ろで

「で、こんな早くからどうするの？」

「んー？秘密っ」

つぎは少年みたいな声をだす。

あたしがにやけてると、

「鈴奈なにニヤケてんの？やーらーしーい♥」

「そっそっそっそんなんんんじゃなぁいっ」

自分でも笑えるくらいどもって、必死に抵抗。

顔の前に手をかざして利樹の顔を見ないようにする。

でも利樹がその手をとって

「照れんな」

そう真剣にいうからあたしまで真っ赤になって、目を泳がせる。

「んんで！！行こーよっ」

「だな。ホラッ　ん」

「んあ？え、あ、、、うん」

さっき以上に赤くなって頭から湯気がでるくらい緊張して差し出された利樹の手にあたしの手を重ねた。