あなたの後ろで
それから利樹は自転車にまたがった。

「利樹だけ自転車・・・」

あたしは歩き。

走り?

その独り言は多分。誰にも聞こえてない。

もちろん利樹にも。

「早く乗れよ」

「え``?」

「後ろ乗れって」

え・・・?ちょ、、、後ろ!?あの、恋人同士が乗る感じで?

「乗るの・・?」

「嫌?」

「そっそんなんじゃ・・・・。」

「じゃあ乗って」

ちょこんと利樹の後ろに乗って、目をつぶった。

< 67 / 84 >

この作品をシェア

pagetop