夏海(15)~ポケットに入れてるだけの電話が勝手に電話することってあるよねー

オリオン様のカメラ

 気持ち良く歌う秋を背にして、夏海は、新日Tシャツを着たワキガ男に突進した。

 驚くワキガ男の顔を、夏海の太ももが挟む!

 パンツをどアップで見せる事になるが、気にしない! いや、むしろ見せたい気分だった。

 スケベな(^o^)をホールドしたまま、夏海は体を仰け反らせた。

 手が、ワキガ男の脚に触れるような勢いで、エビ反る!

 スカートとシャツの間から、真っ白なヘソが眩しく光る。

「先生! あたいの美技を見て!」

 完全にトリップ状態の夏海の脳裏には、先生の笑顔があった。

「夏海のおへそには、ゴマが無いんだね…」

 先生の誉め言葉が甦る。


 そのまま、腹筋の力だけで、ワキガ男を秋に向かって投げ飛ばす勢い!

 ワキガ男の足が、宙を舞う。

 ワキガ男は、夏海の体を軸にして、空中で一回転した。

 夏海は、ワキガ男の顔にロデオライディングしたまま、床に落下した。

 フィニッシュホールド!

「先生…、やったよ…」夏海は、その場で涙した。
< 24 / 69 >

この作品をシェア

pagetop