フェアリーテイル~キミとオレとの約束~
☆翔☆
どこに行ったんだろう。
オレは町中を探し回ったあげく、学校に的を絞ってみた。
中学時代にテニスをやっていただけだから、かなり足が限界に近い。
それでも走った。
こんな時に、1人になんてできないから。
なにより、
真希は泣いていた。
『…あの娘、元気でしたか?』
『怪我してませんでしたか?』
『あの人は、どうなんですか?』
真希の母親、そして、香坂先輩の母親だという人は、泣いていた。
泣いたら許されるとでも思っているかのように、泣いていた。
くだらない。
だから言った。
『あなたは何をしたいんですか?』
『理由もなく、会いたいというだけで会いに来て、相手がどう思うか、考えないんですか。』
『あなたは真希にとって、もういなくなった存在である事を、わすれないでください。』
子供は、イヌやネコみたいにポイポイ捨てるものじゃない。
ましてや、拾うものでもない。
オレはそれをよく理解している。
どこに行ったんだろう。
オレは町中を探し回ったあげく、学校に的を絞ってみた。
中学時代にテニスをやっていただけだから、かなり足が限界に近い。
それでも走った。
こんな時に、1人になんてできないから。
なにより、
真希は泣いていた。
『…あの娘、元気でしたか?』
『怪我してませんでしたか?』
『あの人は、どうなんですか?』
真希の母親、そして、香坂先輩の母親だという人は、泣いていた。
泣いたら許されるとでも思っているかのように、泣いていた。
くだらない。
だから言った。
『あなたは何をしたいんですか?』
『理由もなく、会いたいというだけで会いに来て、相手がどう思うか、考えないんですか。』
『あなたは真希にとって、もういなくなった存在である事を、わすれないでください。』
子供は、イヌやネコみたいにポイポイ捨てるものじゃない。
ましてや、拾うものでもない。
オレはそれをよく理解している。