フェアリーテイル~キミとオレとの約束~
「かなって…疑問型なの?」
「うん。友達に教わっただけだから、実際どうかはわかんないし。」
そう、オレがやった『彼女にキスマークをつける』というやり方は、アメリカ時代の親友に教わった。
常に3又はしている正春みたいな奴だったけど。
そういえば奴は、キスマークをつけてもついたと言うな、とも言っていたから、とりあえず言わないでおこう。
言ったら殺されそうだし。
「翔…誰かに見られるよ。」
「別にいいよ。」
「よくない。恥ずかしい。離して…」
「やだ…正春に、何かされたんだろ?」
そうオレが言った瞬間、真希が体をこわ張らせるのがわかった。
やっぱり、何かされたんだ…
「言いたくないなら、言わなくて良いよ。気が向いたら、話して?」
「うん…ありがと。」