フェアリーテイル~キミとオレとの約束~



「はぁ…」


「あの、会長。相川先生がお呼びですよ。」


「追い返せ日下部。」


「え!?あのでも…」


「ひっでー。それでもイトコかよ真希。」




遅かったか…


どうせ日下部を無理矢理押し切って海乃に女装写真(←エリックが渡したらしい。)をちらつかせたんだろう。



だらしなくドアにもたれ掛かっている白衣を着た非常勤化学教師はとんでもなく疲れた顔をしていた。




「相川…なんか顔色悪い…?」


「あ、わかるー?なんかここんとこトラブルとか心配事とかトラブルとかでさぁ…」




おいおい本当に大丈夫か?


目の焦点が合ってない。

心なしか瞳孔が開いているようにも見えなくもない。




「そんなになら、休んでけば?良くそれで今日を乗り切れたね。」


「あー、まぁな…気力だよ気力。レッツ東大パワー。」


「分かってたら、ちょっと寝ていきなよ。何か怖いし。」








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