フェアリーテイル~キミとオレとの約束~
ハッとすると2人の目の前には湖があった。
正確には窓のむこうに見えている湖だが。
『―さて、自己紹介しよう。私はアンバー。クライスト王家に支えるバンシーだ。―』
「えっ、あ、わ、わたしはアン。」
「ヨセフィール・アッシュ・クライスト・フェアリーだ。初めまして、アンバー。」
ヨセフは不機嫌だった。
知りたい事がわからない。
真実が見えない。
それがたまらなくもどかしい…―
『―そうイラつくな、王子。1番知りたいのは巫女自信であろう。―』
「情報をじらさずに説明してくれないか。巫女とはなんだ。」
『―せっかちな王子だ。まぁ、時期が来たと言うべきか…巫女は、巫女。そのままの意味だ。―』
「わけ、わかんない…なんでわたしが…」
『―巫女は王家につかえる。クライスト王家と妖精貴族の混血の女性を巫女とする。1000年前に王が決めたのだ…―』