フェアリーテイル~キミとオレとの約束~
ヨセフは困惑となぜだかわからないぐらいの怒りに襲われていた。
なぜ危険に突っ込もうとする!
なぜ逃げない!なぜ迷わない!
『―王子、そなたには勇気がない。勇気を望んでもいない。そのようなお前に、勇気を返しても無意味であろう。―』
「なら聞く、勇気とはなんだ?危険をかえりみずそれに突っ込んで行くことか?違うだろう?確かに僕には勇気がない。でも、勇気とはなんだ…?僕には理解できない…」
なんだろう。
アンみたいに、立ち向かえること?
自分の宿命を受け入れること?
「うーん…勇気って、人によってまちまちだと思うなぁ…だって、わたしの勇気は言い換えれば単なる無鉄砲だし。
ヨセフの勇気はなんだろうね?
ひょっとしたら…この国と、妖精達を守る事かもね…
わからないなら、探せばいいと、わたしは思うよ?
探そうよ。きっと見つかるよ。ヨセフは王子だもん。」