フェアリーテイル~キミとオレとの約束~
☆裕★




ぶーぶーぶー…


まったく、こんな時間に何の用だ。




「はい、相川。」




俺は人前モードで携帯にでた。


仕方ない、なにせここは化学準備室。


人目がある。


たとえ電話の向こうの奴が気にくわない相手でも!




『なんだ、表の面か。ご苦労だな、先生。』


「あぁ、何の用だ?香坂。」


『真希の事だ。』


「教授から母親に伝わってたか。」


『そうだよ。だから、相談しに来たんだよ。』




それが相談しに来たやつの態度かよ。


まったく、どいつもこいつも人に相談しにきやがって。


まぁ、いい。


俺だってバカじゃない。



「手はないことはない。」



努力ぐらいしてるさ。





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