フェアリーテイル~キミとオレとの約束~
「オレは真希のそばにいるよ。今も、ずっと、これからもそばにいる。オレは真希が好きだから。」
ギュッと、真希が俺を抱き締め返して来たのが感じられた。
いいよ。甘えて。
キミは今まで、1人で頑張りすぎた。
1人で抱え込みすぎた。
頼りないし、乙女趣味だし、女顔なオレだけど、もしキミが甘えてくれるなら、ドロドロに甘やかしてあげる。
その代わり、他の男には甘えないでね。
分かると思うけど、オレ、独占欲強いから。
「か…ける。」
「そう。思いだした?かいちょー?」
「…うん。」
「何か言うことは?」
「ごめんなさい…」
「違うっ。そうじゃないー。」
「ハハッ…ありがと。」
「うん。」
オレだけの、キミでいて。
オレも、キミだけのものになる。
もう恋なんて言葉ではあらわせられない。
そんな感覚を、オレは抱いていたんだ。