フェアリーテイル~キミとオレとの約束~
「どういうことだ?エリック。」
「断定はできない。私は外科医だ。心療内科は範囲外でね。だが、学生の時に少し学んだ。似ていると言う事だけだ。命には別状はない。」
仮に、芹沢がPTSDを抱えていたとしよう。
なぜ、そんなものを…?
「エリック、PTSDで記憶障害に陥る可能性は?」
エリックはうーん、とうなってそれから多分、と続けた。
「ないとは言えないな。障害の頻度による。ところで、彼女をどうするつもりだい?」
やっば。考えてなかった!
どうしよう。現在6時30分。
芹沢は目覚めそうにないし、家にオレが連れて帰ったらあの母親に芹沢がやられる。
どうしよう~!?
「エリック~…」
「ジュニア…向こう見ずなのは加奈(カナ)似たのかな?」
「母さんはもっとがさつだったってサムは言ってた!オレはひょっとしたら女の子よりしとやかだって言われてるよ!!」
「ジュニア、それ自慢か?」
「コンプレックスだーーーーー!!!!!」
どうしようーーー!