フェアリーテイル~キミとオレとの約束~
―真希、君がなりたいと思えば、なれるよ。―
…?なんだ今の?
誰かの声が聞こえた気がして、部屋を見回して見る。
当たり前だけど、私達3人しかいない。
「芹沢、落ち着いて聞いてね?」
「えっ!?あ、うん…?」
海乃は一呼吸置いて、今の状況を話した。
「えーと、芹沢はいま、泊まり込みでエリックの研究を手伝っています。」
*@§☆★○●↑×???
「真希、君は確かISP細胞(未分化細胞の事)の可能性についての作文を提出したね?」
「はぁ、まぁ。」
確かに出した。
移植について。のテーマだったから、ISP細胞が1番注目されているだろうと適当に書いたアレだ。
先生方が1、2作品選んで付属大の医学部に出したって言っていたアレだ。
それが何故、私が研究を手伝っている事と関係あるんだろう。
「あの作文は私の研究とまるまるかぶっていてね。いずれ手伝ってもらおうと思ってたんだ。」
「えっと…それはつまりその…」
「つまり、君を研究助手補助要員として、私の研究室に迎え入れたんだよ。」