フェアリーテイル~キミとオレとの約束~


「りざわ…芹沢!芹沢!!起きろ!」



私は海乃の声で目が覚めた。不覚にもどうやら居眠りしてしまっていた様だ。



「海乃…悪いですが、今何時ですか?」


「え?今…7時だけど…」



ガーン…!!



嘘!7時!?私の記憶に残っている時計は5時40分を示していた。つまり、1時間20分も寝ていたわけだ。


やばい、非常にまずい。

母に殺される。



「海乃、なぜ起こしてくれなかった?」


「起こして欲しかったんですか?」


「狩野と日下部はいつ帰った?」


「そうだなぁ…30分前ぐらいに帰ったけど、それがどうかした?」


「どうもしないけど…悪いが戸締まりを…」



とにかく、帰らないと何も始まらない。


あとの事は後で考える。


「もう終わってる。先生方が閉めて下さるそうだから。芹沢にばかり負担かけるなとも言われたけど。」


「相川先生か?」



またあのセクハラ教師か。


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