エンドレスラブ
Endless3
トイレに到着した私は、
恥ずかしさをこらえながら一目散に中へ駆け込んだ。
スッキリした私は手を洗いながら、
案内してくれた男性にお礼を言うのを忘れていたことに気づいた。
顔も、名前も知らない。
わかってるのは服装とあの声。
ああ…また会えないかな。
そう考えながら廊下へ出ると、
「…あっ!」
彼が、いた。
もしかして、待っててくれたの…?
「どうせ帰り道もわかんないんだろ?」
そう言いながらふと私の方へと顔が向けられる。
彼が、優しく微笑んだ。
「………っ」
一瞬で、あなたを好きになった。