エンドレスラブ
「どおいうことって、お前原作者だろ?
って・・・・・え?」
「・・・・・え・・」
王子様の声だ、私はすぐ確信した。
でもその王子様の口から出た言葉を理解するのには、
5秒ほど、時間がかかった。
振り向くと突きあたりの角から、やっぱり王子様が出てきた。
「げっ…修吾…。」
彼が現れた瞬間、克哉兄さんの顔がどんどん青ざめていく。
え…なに、お知り合い?
そ、そりゃそうだ、克哉兄さんはテレビ関係者だったら誰だって知ってるハズ。
でも『修吾』って呼び捨てにしてるくらいだからかなり親しい仲?
ん・・・?
シュウゴ?
瞬間、数分前の出来事が走馬灯のように蘇る。
サングラスをはずした彼の顔。
どこかで見たことがあると思ったら…
「もしかして…世良…修吾…?!」