エンドレスラブ
…おかしい。
出版社に出した姉もだけど、
それを評価し書籍化した編集者(だっけ?)や、
その書籍を買い、読んだ人も。
「とっとと自分の才能を認めたら?
若菜は昔から自己否定しすぎだよ。」
姉はそんな私にもっともなことを言う。
確かにそれは自分でも気付いていたこと。
でも、こんな短期間でこんなことになって
『そうそう!私って天才だよねー!!』
って思うヤツなんてこの世にいるのだろうか。
私は眉をしかめて頬を膨らます。
「もー…またそんな顔するー。
これでも若菜の今後を考えてwakanaっていうペンネームをつけてあげたじゃない。」