男前な彼女
そうして歩くこと5分。
大きなマンションの前についた。
「ここ……」
上牧は何も言わずそのマンションの中に入っていく。
もしかして…上牧の家?
なんか……
すごく高そうな家だなぁ…
でも、なんで上牧の家なんかに……?
あたしは訳の分からないまま、とりあえず、上牧についていった。
13階建てのマンションの10階に上牧の部屋はあった。
エレベーターから出たところから見える景色がすごく綺麗。
上牧が家のドアを開ける。
「おじゃま…しま、す」
--バッ!!!
「…っ!?」
あたしが一歩玄関に足を入れた瞬間、上牧に腕を掴まれた。
そして、壁に体を押し付けられる。
「い…痛い……」
「お前…俺以外の男と抱き合ったのか?」